秋田・三種町森岳じゅんさいの里活性化協議会が『第12回 世界じゅんさい摘み採り選手権大会』を開催。

東京都中央卸売市場でも夏の味覚として静かなブームとなっている“じゅんさい(蓴菜)”。沼や池に自生するスイレン科の多年生水草で、水面下の寒天状のぬるぬるとした透明な幼葉(若葉、若芽、新芽と呼ばれる)や葉柄を摘んで、盛夏時期の若い葉芽は生食で、一般的には煮沸後冷やして食します。 とても淡泊な味わいですが、水中に芽吹くエメラルドとも言われ、ツルッとした涼しげな食感・喉ごしに夏の到来を感じます。また、ポリフェノールや食物繊維も豊富に含まれ、カロリーも低いことからヘルシー食材での認知も進んでいるんです。

清らかで豊かな水でしか育たないじゅんさいは今や4都県で絶滅、22県で絶滅または準絶滅危惧種に(「日本のレッドデータ検索システム」2021)。それでも、最近は山間の転作田でも多く栽培され、秋田県では国内の約8割を生産しています。その主な産地のひとつである“じゅんさいの里”秋田・三種町では、レアなじゅんさいの魅力を県外や観光客に伝えるべく、『世界じゅんさい摘み採り選手権大会』を企画。

制限時間の1時間内にどれだけ摘み採れるかを競う、極めてシンプルなルールだからこそ、毎年かなりの熱気!

2025年は去る6/28(土)に行われ、ソロの部では1,575g、ペアの部では2,540gが優勝。

じゅんさいは全国的に珍重の高級食材カテゴリーですが、ホントはどんな料理にも相性抜群で、お吸い物や酢の物が定番で、三種町では真夏でも熱いじゅんさい鍋が人気。“じゅんさいてんぷら”や“じゅんさいしゃぶしゃぶ”など新しい食べ方も注目とか。今年は開催済みですが、来年ぜひ秋田県内の避暑地の観光と合わせて、ぜひエントリーを!!

INFORMATION

三種町森岳じゅんさいの里活性化協議会事務局(三種町商工観光交流課内)
TEL:0185-85-4830
https://junsaijapan.com/

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